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広島女学院大学
文学部 日本語日本文学科 教授
森 斌(もり あきら)先生
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現代を生きるヒントが古典に詰まっている
●森先生のプロフィール
1976年成城大学大学院卒業後から、広島女学院大学で教員を務める。現在31年目。研究領域は日本上代文学。万葉集、古事記を専門とする。
最近の楽しみは、子どものころ、ゆっくり読めなかった児童文学を読むこと。。
| 森先生の担当科目 |
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日本文学史W(上代)
日本文学概論T
日本文学演習T・U・V・W |
知るとハマる 古典のおもしろさ
きっかけは、高校生のときに聞いた『蜻蛉日記(かげろうにっき)』の講演。「それまでは、古典文学に興味はなかったんですよ。でも、ある大学の先生の話に引き込まれましてね」。千年以上も昔の『蜻蛉日記』を、現代に置き換えたその話で、古典が一気に身近なものになっていった。
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| 先生が教科書に選んでいるのは、角川書店の「ビギナーズ・クラシックス」シリーズ。原文のすぐ隣に現代語訳があるので、読みやすく、意味がスッと入ってくる。これなら古典が苦手でもラクに読み進められる! |
高校までの古典の授業では、文法や、仮名遣い中心で、その作品に込められた作者の気持ちや、研究者たちのさまざまな解釈までを知る機会は少ない。
たとえば『万葉集』の歌は、中学の教科書にも載っている。だから、みんな古典文学は知っている。けれど、言葉も文化も今とは違うことばかりで、“古典ってなんだか難しい”と思っている人が多いんじゃないかな。でも、ふとしたきっかけで、ハマってしまう古典文学の世界を、森先生は、アノ手コノ手を使って学生に楽しく紹介している。
アジサイが美しいのは、万葉の時代といまだけ
そのひとつが万葉花の紹介。自然が大好きな森先生は、キャンパスに咲く万葉花をホームページで紹介している。万葉花というのは、万葉集の歌に詠まれている花のこと。万葉集は、約半数の歌に植物が詠み込まれているといわれている。
「アジサイは万葉花です。でも、万葉集以後、アジサイを詠んだ歌はほとんどないんですよ。不思議ですよね。」へぇ、たしかに不思議。「万葉の時代に“美しい”と思われていたものが、その後 “詠うに値しない”ものになったのでしょうかね」うーん、気になる! 調べて見ると面白そうだ。アジサイは、いまは好んで植えられる花のひとつ。時代時代で、価値観が変わっていることが、万葉花からもわかるんだ。
今、わたしたちが目にしている草や花を、万葉の時代に生きた人々も見て、歌に詠んでいた― そう思って花を見つめていると、なんだかタイムスリップしたような気持ちになってくる。
はるか昔から変わらない日本人らしさが分かる
「でも、その中でも、変わらない普遍的なものがある。それが“日本人らしさ”なんじゃないでしょうか」。日本人らしさ? 「そうです。現代を生きるあなたにも引き継がれている、あなたらしさのもとですね」。わたしらしさ、それは、今のわたしってこと。それが古典を学ぶとわかる・・・?
「古典には、現代を生きるヒントがたくさん詰まっています」。
現代は過去からつながっており、古典作品には、その時代に生きる人々の気持ちや、生活や文化が記されている。その時代に生きる人々の思いを探って、そこに現代を重ねてみる・・・。脈々と受け継がれてきた日本の文化や、日本人の気質が、そこから見えてくるんだ。うん、古典を理解して現代を見てみると、今まで気がつかなかったことや、分からなかったことが、パァーッと開けていきそうだ。
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